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【学費の関係で薬学部進学を諦めた】今振り返ると意外に後悔していなかった

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中学生の時の将来の夢は、薬剤師になることでした。

理由は、「化学が得意なこと」と「手に職をつけたい」と思っていたので資格を有する職業に就こうと考えていたから。

残念ながら国立の薬学部は落ちてしまい、私立の薬学部は合格書とともに1年次学費免除の通知をもらったものの、奨学金が高額になることを懸念し、薬学部への進学は諦めました。

当時は「中学生からの夢、諦めてあとあと後悔するかもしれない…」って思っていましたが、

今、理系の研究開発職としてメーカーに勤めていて、ふと振り返ってみたら「後悔していない自分」がいました。

「こんな人生もある」なんとなく、進路に悩んだ高校生時代の自分に伝えたいなって思ってまとめてみました。

[note title=”この記事では”]学費を懸念して薬学部進学を諦めた経緯と工学部の大学院に進学して理系メーカーに就職して研究開発を行っている今をまとめています。[/note]

目次

学費で薬学部進学を断念

冒頭の通り、私は学費を懸念して薬学部への進学を諦めました。

理系の学費は高いですが、中でも医薬歯学部の学費はさらに高いです。

それでも私が中学生の当時、薬学部は4年生でした。

研究開発に進む人は院進学をして、薬剤師になるために国家試験を受ける人は学卒で受験する流れです。

高い学費でも4年間なら…。私は結婚や出産で仕事を辞めるつもりは一切なく、一生働くつもりでいたので、多少高い学費でもしっかり返済していこう、そう思っていました。

ところが私が高校生の時に薬学部は6年生になりました。

私の受験は6年生薬学部の初年度。1年早く生まれていれば4年生薬学部の受験資格があったのですが…運命は残酷です。

私立の薬学部はざっくり年間の学費が200万円。6年生になると1,200万円。

…国立の薬学部を第1志望に頑張りました。

地方の薬学部は一人暮らしをする金銭的な余裕がなかったので除外。

必然的に高難易度の国立薬学部を受験することになりました。

…頭良くなかったの私。

国立の医学部は不合格となって、私立の薬学部に合格しました。幸いにして成績上位者で1年次の学費の一部免除として。

迷った…迷いに迷いました。

2年次の成績上位になれるかはわからない。

学費1,000万円のために奨学金として借金を背負うことになる。

高校生の私は金額の大きさに怖気づいてしまいました。

結果的に私は就職率も考慮して工学部の化学科に進学しました。

薬学部の滑り止めは新設の薬学部が基本なんですが、私は工学部の化学科を受験していました。 滑り止まらない。

受験料もそんなに払えなかったので受験校も少なめで、セオリーから考えるとヤバい受験でした。

薬学部を諦めたのは間違いだったのか

自分で可能性を狭めていた部分はあったかもしれません。

「将来の夢」だったからって意固地になっていたのかも。

結局、メーカーの研究開発職で自分の頭で試行錯誤して…っていう仕事が性にあっていたのかもしれなくて、薬学部進学をしても、結果的に薬剤師にはならなくて研究開発の道に進んでいたのかもしれない。

タラレバはわからないけど、薬剤師に執着する必要もなかった?

若かったからね、薬学部受験は勉強の原動力になってた気もするし、一方で学費を気にせずに受験できる友達を見てつらさも抱えていたのも事実。

友達はがっつり予備校に通っていたので。

私は予備校は成績免除でなんとか通ってたし、免除にならない夏季冬季講習の学費を捻出するためにバイトしてて、バイトに時間を取られるのは正直つらかった。

(今はスマホの普及がすさまじくて情報へのコンタクトするために必要なコストは下がってきてますよね。スタディサプリとか本当にうらやましい。)

薬学部って名門だと薬局のご子息とかもいるみたいだし、生まれ育った環境が全然違いすぎて、学費で四苦八苦する自分が空虚に思えてしまったかもしれない。

「ないものねだり」は時間と思考の浪費なんだけど、ちがいすぎる環境にやり場のない悔しさを学生のときは抜け出せなかった。

社会人になって、経済的に自立して、自由に選択できるようになって、私は「ないものねだり」からは開放されました。

お金というリミッターがない今、自分で主体的に行動できる範囲が広がったし、行動の結果のリターンも得られるようになりました。

製薬系に進みたいなら、バイオ系の学部っていう選択肢もありだったと思うし、ガチ有機合成系の研究室で製薬メーカーにいった先輩もいるし、道は一つじゃなかったと思う。

この辺はサーチが甘かったよね。でも薬学に行きたい、って強く思っちゃったんだ。

視野は狭くなっていたけど、強い芯を持たなければ、経済的な格差から目を背けられなかったのかもしれない。

いろいろ未熟だったの。

「薬剤師になっていたら人生楽しかったかも」はタラレバでわからないけど、少なくとも私は薬剤師を選ばなかった今の人生でもめっちゃ楽しいです。

私の根底は「化学が好き」で「未知の課題を解決することが好き」で案外「人と協力するのも好き」だったのかもしれない。

なので、結果的に今の環境は好きなので、もっともっと良くしたいって、いい方向に進めていると思います。




まとめ:やっぱり自分自身を信じてあげてほしい、自信は成功につながるよ

夢があって、夢に向かって全力で突き進むのもOK。

でも、シンプルに何者にでもなれるのだから、夢で自分の可能性を制限する必要もなかったかなって思っています。

夢で不自由になるのはもったいないかも。

大丈夫、自分が思っている以上にあなた自身には可能性が眠っているのは本当。

月並みな表現だけど、やっぱり自分のことは信じてほしいなぁって。

自信をもって行動すれば、自然とあなた自身の可能性が追い風になってくれるよ。

意外と人生うまくいく。

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