学歴が足りないならその差を埋める努力や実力が必要になってきます。
私は私大の化学修士卒で、大手企業で研究開発職に従事しています。
正直、企業の中での学歴は底辺です。
- 理系には学歴が必要なのか?
- 学歴をひっくり返すような逆転は可能なのか?
- 逆転が可能ならその方法は?
実際に学歴がなくても氷河期時代に大手企業から複数内定をもらえた経験を踏まえて、理系職における学歴の必要性や学歴にあらがう方法についてまとめてみました。
研究開発職に学歴は必要
正直なところ、研究職や研究開発職には学歴が重要になってきます。
というのも、「理系の研究開発能力の高さ」と「勉強ができる能力」は直結する部分が多く、2つの能力にはある程度相関があるからだと思います。
大学受験の時に身につけた知識は考え方のベースとして、常に自分のなかで息づいていると感じたことはありませんか?
物尾の考え方、課題の解決方法…根底には基礎学力が必要不可欠なのはわりと自然なことのため、おのずと研究開発職においては学歴は必要なものになってきます。
就活での学歴フィルター
研究開発職はある程度の基礎学力が必要とされる職種であるためか、就活でも学歴フィルターは感じました。
就活の説明会エントリーで満席表示なのに、高学歴の人のアカウントで見るとまだ予約できたり。
有名な大手企業には成績を入力するところもありました。これも高学歴の人は…ry
結局、成績入力があった会社の説明会(選考に影響あり?)に呼ばれたのが、成績上位者だけだったというオチでした。
学歴があればいいわけじゃない
だからといって学歴があれば、就職できるというわけではありません。
正直、高学歴でも「勉強しかできないな…」と感じる人がいるのも事実ですしね。
学歴はあくまでも就職するための入場チケットのようなものにすぎません。
例えれば、学歴は大学受験でいうセンター試験です。(この例えがゆくゆくは伝わらなくなるんだろうな…)
大学受験では、センターと2次試験の合計で評価さるように、就職活動では、学歴と能力の合計点で評価されるようなイメージです。
国公立大学入試 = センター試験 + 二次試験
理系の研究開発職への就職 = 学歴 + 実績
理系の研究開発職への就職では学歴と実績の総合で評価をされる傾向があるので、学歴があるに越したことがないです。
就活に学歴フィルターを使うのも、効率的だなと感じます。
学歴があれば就活ができるわけでもないため、「学歴がなくても逆転は可能」。でも正直めっちゃ大変。評価は合計点だから。
学歴がないならその分、学歴を埋めるために余剰に実績や能力が必要になってきます。
低学歴でも就職で一発逆転を狙う
確かに学歴の高い人との競争は大変です。
ですが、学歴だけで能力がない人であれば、凌駕することも可能です。
私自身も内定2社獲得していますし、研究室の先輩や同期20人程も複数内定をもらっており、超大手企業に進んでいます。
では、学歴の差を超えるにはどうすればいいか?
自分の経験や先輩や同期を見ていて感じたのは、以下の実績です。
学歴を超える力
- 研究実績(特許・論文・学会発表)
- 英語
- スポーツ
- キャラ
英語やスポーツ、キャラに関しても、当然ある程度研究実績が出ていることが前提ですが…
研究実績(特許・論文・学会発表)
とにかく研究成果が出てれば「研究開発職の能力が身についている」と証明できる強力な武器になるのは当然かな、と思います。
- 特許
- 論文
- 学会発表
特許
化学系のメーカーで特に強力だったのは「特許」ですね。
メーカーの開発職は入社してからは、論文執筆よりは特許出願に注力する企業の方が多いです。
製造業は「モノづくり」が中心なので。
論文を出したいのであれば、アカデミックに残ればいいわけですし。
特許を持っていた私の同期は無双していました。
しかも就職の際に特許系の質問に対してはすべて「これ以上は機密事項なので…」を上手に使ってました。
論文
論文はできれば筆頭がいいです。
ですが、研究室の構造によっては、自分の研究成果でもドクターが論文を執筆し、筆頭はドクターという場合もあるので、難しいかもしれませんが…
私自身は就活時点で筆頭ではない論文が3つありましたが、そこそこの評価は受けていました。
論文成果について面接官から言及された時に気を付けたポイントは、あくまでも主体的に研究を進めていたことをアピールすることです。
ドクターが筆頭の論文が自分自身の研究の成果=ドクターの指示に従うだけの受け身の実験・研究をしていた、と見られてしまう危険性があるからです。
主体的に研究を進められないタイプの人間は研究開発職には不要です。
そのため「いかに自分が主体的に課題解決をしたきたか」を相手が理解できるような具体的なエピソードはまとめておく必要があります。
学会発表
私は学会での受賞歴があったので、履歴書に記載していました。
学会は「国際学会で英語でディスカッションした」といったエピソードがあれば盛り込みたいところ。
後述しますが、研究開発職には英語は武器になります。
英語
研究開発職にとって、英語はかなり重要になります。
特に理系は英語にニガテ意識を持つ人も多く、変な話、企業によっては管理職層が若手の英語力に頼りたい部分はあるように感じます。
あと数年したら状況は一変するかもしれませんが、現時点では英語ができることは多くの日本企業で大きなアドバンテージになります。
TOEICの点数はあるにこしたことがありませんし、800~900点であれば、日系の大手企業の技術職への就職には大きなアピールポイントになります。
そのうち、「英語は使えて当然」になっていくんだろうな、と予想しています。
私の同期には「取引先の人と英語で冗談を言えるようなれるくらいに」勉強していました。
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スポーツ
製薬大手の元人事に知り合いがいたので、ESの各質問項目で何を見てるのか聞いたことあります。
結論として、自己PRは、
✅研究に対する熱意、情熱は好感度◎❌体育会キャプテン、サークル会長、ボランティア
とのこと。
元人事のお墨付きがついて自信もってエントリーできました。
ご参考まで。 https://t.co/2D4TSdAuSo— ジョ~ジ@お薬界隈 (@Hippo0124) December 17, 2018
基本的には、理系の技術系の就活で
- サークルの経験
- バイト(塾講)の経験
はそこまで役に立つことはありません。
塾講師で生徒の親身になって…って勉強をしていく上で課題を見つけて克服してって、そんな体験はそのまま学歴に現れている話なわけで、何がアピールになる話なのかな?って思います。
アピールが上手な方の塾講師体験談を聞いてみたいです。
就活で武器になったスポーツとは、社会人サークルや地域のサークルでガチで活動していた場合です。
一般的にスポーツにたいしての印象は良いと思います。
- 違う年齢層の中でコミュニティを構築している
- スポーツをしていて体力がある・健康的
正直、本人にさわやかさがないと
という印象を抱かせてしまう可能性があるので、注意が必要です。
なってしまいます。
キャラ
キャラや顔(イケメン)でも就活での一発逆転は可能だと感じます。
「物おじせず、先輩や上司にかわいがられるタイプのコミュ力高いキャラ」は就活無双でしたね。
もちろん、実績があったうえでですが。
「英語はニガテ」「キャラもそんなに…」という方は、研究ガチで頑張って、確実な成果を出す必要があります。
まとめ:あなた自身を理解して磨いて
研究職・研究開発職に学歴は必要か?と学歴をくつがえす方法についてまとめてみました。
結局、一番大事なのはあなた自身。
あなたの良さを引き出して、最大限にアピールして、本当に大好きな会社で活躍する未来めざして頑張ってください。
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コメント
コメント一覧 (2件)
東京理科大学はこのお話で言うところの「低学歴」にあたりますか?
学歴の比重が高くなる旧財閥系の会社あたりですと、東京理科大学は「低学歴」にあたります。
一番下が東京理科大学でMARCH(最近はGMARCH?)はほとんど見かけません。