仕事で英語や外国語を利用する人には必須といえるツールDeepLについて、DeepLを利用するメリットや注意点、便利な使い方についてご紹介します。
DeepL Pro | テキスト、Wordその他の文書ファイルをセキュアに翻訳
DeepLの機能と特徴
DeepLは、高精度かつ自然な表現の翻訳ができる人工知能による自然言語翻訳サービスです。
ビジネスパーソンにとっては、海外の顧客とのコミュニケーションや海外市場でのビジネス展開において、必要不可欠なツールとなっています。
DeepLの機能と特徴
- DeepLは翻訳精度の高さと自然な表現の翻訳が可能
- DeepLは多言語に対応
- 無料版と有料版(DeepL Pro)の比較
- 仕事で使うならDeepLの有料版
- 英文の情報収集時間の短縮
- 英文作成時間の短縮
- 翻訳精度が世界最高レベル
- 翻訳文章の編集が簡単
DeepLは翻訳精度の高さと自然な表現の翻訳が可能
DeepLは、他の翻訳サービスに比べて翻訳の精度が高く、自然な表現ができるため、ビジネス資料やメールの翻訳にも活用されています。
1から自分で翻訳するよりも作業効率がいいため、翻訳業の人も翻訳草案作りに使用しているほどです。
また、DeepLのAPIを導入することで、ウェブサイトやアプリケーションの翻訳にも利用されています。
DeepLは多言語に対応
DeepLは、多言語に対応しており、日本語や英語はもちろん、ドイツ語やフランス語、スペイン語などの多数の言語に対応しています。
さらに、専門用語や業界用語にも対応しており、翻訳の正確性が要求されるビジネスにおいても信頼性が高いと評価されています。
DeepLは、現在、以下の28言語の相互翻訳に対応しています。(2023年4月時点)
- 英語
- ドイツ語
- フランス語
- スペイン語
- イタリア語
- オランダ語
- ポルトガル語
- ポーランド語
- ロシア語
- スウェーデン語
- ノルウェー語
- デンマーク語
- フィンランド語
- エストニア語
- ラトビア語
- リトアニア語
- チェコ語
- スロバキア語
- スロベニア語
- ハンガリー語
- ギリシャ語
- ルーマニア語
- ブルガリア語
- クロアチア語
- 中国語(簡体字)
- 中国語(繁体字)
- 日本語
- 韓国語
DeepLの無料版と有料版の違い
無料版と有料版(DeepL Pro)の比較
DeepL Proは、APIの利用や制限なしの文字数、多言語対応、高速モードなど、ビジネスでより快適に翻訳を行うための機能が追加されています。また、翻訳品質が高いため、専門用語や長文にも対応可能です。
仕事で使うならDeepLの有料版
DeepLを仕事で使う場合は、有料版にしてください。
DeepLの無料版は入力した内容をDeepLの機械学習に利用するため、DeepL内のデータベースに蓄積されます。
そのため、DeepLの無料版には機密情報を入力すると、機密事項が外部に流出することになるため、無料版には機密情報を入力してはいけません。
DeepLの有料版では、入力した文章は保存も流用もされないので、機密情報が流出する心配はありません。
DeepLの利用するメリット
高精度な翻訳が一瞬で得られる
DeepLの利用するメリット
- 英文の情報収集時間の短縮
- 英文作成時間の短縮
- 翻訳精度が世界最高レベル
- 翻訳文章の編集が簡単
- アプリ内に翻訳したい文章を入力して翻訳:英訳に使用
英文の情報収集時間の短縮
英語が得意なら問題ありませんが、英語に苦手意識がある場合、正直英文を読むのは少し億劫に感じることも…
DeepLで翻訳すれば精度の高い日本語が得られるので、読んで理解するのもスラスラと進みます。
ななめ読みもできるので、情報収集の効率がアップします。
英文作成時間の短縮
英文作成が苦手だと、思っているよりも英文の作成に時間がかかるもの。
特に専門用語を多様しなければならない場合は、英語単語がわからず、いちいち調べていると、英文作成の作業が遅くなる…
DeepLを使えば、一瞬で英文を作成してくれるので、ゼロから作成するよりも圧倒的に英文作成の時間を短縮できます。
翻訳精度が世界最高レベル
他の翻訳サービスと比較して、DeepLの翻訳精度は高く実用的です。
単純な翻訳のみならず、日本語の文章のもつニュアンスも文脈から上手に翻訳してくれるため、ビジネスシーンでも大活躍します。
翻訳文章の編集が簡単
DeepLは操作性の良さも大きなアドバンテージです。
ショートカットキーもあり、作成した文章を翻訳して置換も簡単にできます。
気になる部分をマウスで選択すれば、他の表現を表示してくれたりと、とにかく使い勝手が良いです。
DeepLの使い方
DeepLの使う方法は以下の3つ
DeepLの使い方
- ブラウザから利用
- Google chromeの拡張機能を利用
- デスクトップアプリを利用
デスクトップアプリを利用
以下のサイトから、Windows/MacOS/iOS/AndroidOS向けのDeepLのアプリをダウンロードできます。
Windows、macOS、iOS、Android向けのDeepLの翻訳アプリ
DeepLの操作方法
操作方法は大きく2つあります。
- アプリ内に翻訳したい文章を入力して翻訳
- 翻訳したい文章を ドラッグして反転させて翻訳
アプリ内に翻訳したい文章を入力して翻訳:英訳に使用
DeepLのアプリまたはWebサイトに、翻訳したい文章を入力すると、自然な表現の翻訳文が完成します。
私は主に英文作成をするときに利用しています。
後述するタスクバーのショートカットキーを使えば、使いたいときにアプリをすぐに呼び出せるので、さらに作業効率がアップします。
翻訳したい文章を ドラッグして反転させて翻訳:和訳に使用
DeepLはWindowsアプリをダウンロードすることで、PowerPointやWordなどのOfficeやPDFも翻訳対象になります。
さらに、Google chromeの拡張機能を使えば、WebサイトやWeb上のPDF等も翻訳することができます。
DeepL翻訳の使い方は、WebサイトやOfficeソフト内で、翻訳したい文章をドラッグ反転させて右クリックまたは【Ctrl】+【F9】ショートカットキー入力で、翻訳文が表示されます。
開いた翻訳ウィンドウは【Esc】キーで閉じることができます。
私は主にWebサイトやOutlookのメールなどの文章をサッと理解したいときに利用しています。
DeepLのショートカットキー
DeepLにはショートカットキーが用意されており、より効率的にDeepLを利用することができます。
また、ショートカットキーはデフォルトの設定からカスタイマイズすることも可能。
例えば【Ctrl】+【F4】はExcelでは別の操作に割り当てられているので、ExcelでDeepLを使いたい場合は別のショートカットキーに変更した方がいいです。
DeepLのショートカットキー
- DeepLはタスクバーにピン止めしてショートカットキー起動:【Win】+【1】
- 読みながら翻訳するDeepLショートカットキー:【Ctrl】+【F9】
- アプリを開いてテキストを翻訳するDeepLのショートカットキー:【Ctrl】+【C】+【C】
- 画面上のテキストを取り込んで翻訳するDeepLのショートカットキー:【Ctrl】+【F8】
- 他のアプリ内で書きながら翻訳するDeepLのショートカットキー:【Ctrl】+【Win】+【C】
- アプリを閉じるDeepLのショートカットキー:【Alt】+【F4】
DeepLはタスクバーにピン止めしてショートカットキー起動:【Win】+【1】
DeepLはパソコンの画面の下にあるタスクバーにピン止めしておくと、ショートカットキーで起動できるようになるので便利です。
私はDeepLをタスクバーの一番左にピン止めしているので、【Win】+【1】のショートカットキーでDeepLを起動できます。
読みながら翻訳するDeepLショートカットキー:【Ctrl】+【F9】
DeepLの翻訳のショートカットキーは【Ctrl】+【F9】。
翻訳が表示されたウィンドウを閉じるショートカットキーは【ESC】です。
【Ctrl】+【F9】はF9ボタンが少し遠いので、入力が少し面倒。
この2つのショートカットキーを「Stream Deck」等の左手デバイスに登録しておけば、左手のボタン1つでポチポチ翻訳できて便利。
アプリを開いてテキストを翻訳するDeepLのショートカットキー:【Ctrl】+【C】+【C】
【Ctrl】+【C】+【C】のショートカットキーで、DeepLのアプリが立ち上がり、選択したテキストを翻訳してくれます。
画面上のテキストを取り込んで翻訳するDeepLのショートカットキー:【Ctrl】+【F8】
【Ctrl】+【F8】のショートカットキーを有効にしてから選択した範囲内のテキストを読み取り、翻訳してくれます。
コピペできない画像の文章を翻訳する際に使用します。
他のアプリ内で書きながら翻訳するDeepLのショートカットキー:【Ctrl】+【Win】+【C】
【Ctrl】+【Win】+【C】のショートカットキーは、選択した文章をアプリ上で翻訳して自動で置き換えてくれます。
アプリを閉じるDeepLのショートカットキー:【Alt】+【F4】
DeepLのアプリを閉じるショートカットキーは【Alt】+【F4】
DeepLのアプリに限らず、アプリを閉じるショートカットキーです。
DeepLを使うときの注意点
DeepLを利用する上での注意点をまとめます。
DeepLを使うときの注意点
- 英訳の際の元になる日本語は主語を明確にする
- 意図が正しく翻訳されているか、必ず確認する
- 英文メールの作法や言い回し等は別途確認する
- DeepLの無料版には機密情報や個人情報は入力しない
英訳の際の元になる日本語は主語を明確にする
日本語は主語があいまいな言語のため、意識せずに作成した日本語の文には、主語がないことが多いです。
そのため、この主語のない日本語のまま、DeePL翻訳を行うと。自分の意図とは異なる主語が付与されて、違う意味の英訳になることがあります。
誤訳が生じないようにするためにも、英訳の元になる日本語の文章は主語を明確にするとともに、英語らしい日本語で文を組み立てると、より精度の高い英訳ができます。
意図が正しく翻訳されているか、必ず確認する
DeepLの翻訳は高精度ですが、100%正しい訳ふができるわけではありません。
相手に間違って伝わらないように、意図が正しく翻訳されているか確認する必要があります。
英文メールの作法や言い回し等は別途確認する
例えばメールの定型文において、日本のメールでは「お世話になります。」や「お手数おかけし恐縮ですが、よろしくお願いいたします。」といった句を追加しますが、英文メールでは「Best Regards,」等で終わらせる程度で長い前置きや挨拶はほとんどしません。
こういったメール文化の違いがあるので、英文メールを出す場合は、日本式のメール文を直訳すればいいわけではない点には注意が必要です。
DeepLの無料版には機密情報や個人情報は入力しない
「DeepLの無料版と有料版の違い」でも記載した通り、無料版に入力した情報はデータベースに蓄積され流用される可能性があります。
情報流出を避けるために、DeepLの無料版には機密情報や個人情報は入力しないでください。
DeepLを仕事に使う場合は、必ず有料版を利用します。
まとめ:DeepLを使って英語の業務の効率化
DeepLを用いて、英語の業務の効率化をする方法でした。
DeepLは使わないと損!ぜひ、DeepLで仕事をサクサク進めてください。
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