課題・悩み「フォルダパスを直観的に取得したい」
解決策「ファイル選択ダイアログを表示し、選択したファイルのパスをセルに出力するVBAマクロ」を解説
【ファイル選択ダイアログを表示し、選択したファイルのパスをセルに出力するVBAマクロ】を図解で解説しています。
VBAマクロファイルを配布中。
以下のボタンよりダウンロードしてください。
フォルダ選択ダイアログから選んだファイルのパスをシートに出力するVBAマクロのコード
このVBAマクロは、Excelでファイル選択ダイアログを表示し、ユーザーが選択したファイルのパスをExcelの指定されたセル（Sheet1 の C2）に出力するものです。ユーザーがファイルを選択しなかった場合には、警告メッセージを表示します。
Sub SelectFileAndOutputPath()
Dim filePath As Variant
' ファイル選択ダイアログを表示
filePath = Application.GetOpenFilename("All Files (*.*), *.*", , "ファイルを選択してください")
' キャンセルが押されなかった場合
If filePath <> False Then
' 選択したファイルのパスをSheet1のC2に出力
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("C2").Value = filePath
Else
MsgBox "ファイルが選択されませんでした", vbExclamation
End If
End Sub処理ごとの解説
変数の宣言
ファイルパスを格納する変数 filePath を宣言します。
Dim filePath As Variantファイル選択ダイアログの表示
Application.GetOpenFilename メソッドを使用してファイル選択ダイアログを表示します。
filePath = Application.GetOpenFilename("All Files (*.*), *.*", , "ファイルを選択してください")選択されたファイルのパスの取得
ユーザーがファイルを選択した場合、そのファイルのパスを取得します。
If filePath <> False Thenファイルパスの出力
取得したファイルのパスを Sheet1 の C2 に出力します。
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").Range("C2").Value = filePathキャンセルされた場合の処理
ユーザーがファイル選択をキャンセルした場合、警告メッセージを表示します。
Else MsgBox "ファイルが選択されませんでした", vbExclamation注意点
1. 処理時間:
データが大量にある場合、処理に時間がかかることがあります。
2. 元に戻せない操作:
VBAマクロで実行した操作は、手動で元に戻さない限り元に戻せません。マクロを実行する前にデータのバックアップを取ることをお勧めします。
3. 信頼済みの場所:
マクロの実行には、ファイルが信頼済みの場所に保存されている必要があります。そうでない場合、セキュリティ設定によってマクロが実行されないことがあります。
必要な環境設定
1. VBAエディタの開き方:
Excelを開き、Alt + F11 キーを押してVBAエディタを開きます。
2. マクロの有効化:
ファイルが信頼済みの場所に保存されているか、Excelのセキュリティ設定でマクロの実行を許可する必要があります。
自分の環境で変更する必要がある箇所の解説
このVBAマクロを自分の環境で使用する際に、変更が必要な箇所は主に以下の点です。
シート名の変更
パスを出力するシート名を自分の環境のシート名に変更します。
ThisWorkbook.Sheets("Sheet1") → ThisWorkbook.Sheets("YourSheetName")シート名が Sheet1 ではなく他の名前である場合、そのシート名に変更します。
セル参照の変更
パスを出力するセルの位置を自分の環境に合わせて変更します。
Range("C2") → Range("YourCellReference")パスを出力するセルが C2 以外の場合、そのセル参照に変更します。
コメント