私は化学院卒で、 20代で2回技術系の研究開発職で転職をしています。
その経験を踏まえて、検索してもなかなかでてこない”理系の”職務経歴書の書き方についてまとめました。
[note title=”この記事では”]技術系研究開発職の職務経歴書の書き方についてまとめています。[/note]
転職エージェントに褒められた職務経歴書のひな型
以下が私が実際に作成し、転職エージェントにほめられた職務経歴書のフォーマットです。
職務経歴書のポイント
- デザインは最低限美しく。
- 自分の職務経歴の棚卸と一般化。
- 求人に合った自分の強みを主張。
理系の職務経歴書の例文
職務経歴書の例文です。
経歴概略
修士課程では、○○の研究室において○○の研究を行っておりました。入社後は○○の知識や○○技術を活かし、○○の開発に○○年間従事しております。
プロジェクト立案から素材検討(○○)、スケールアップ(○○)までの一連の開発を行った経験があります。また、○○の特許権利化や○○への対応経験もあります。
現在は、○○開発を行っております。
自己PR
修士課程では○○、○○の知識があります。○○に○○の経験が活かせると考えています。
○○では、○○を用いて、○○ことで、に成功しました。しました。
御社においては、○○経験を活かすことで、○○に取り組んでいきたいと思います。
職務経歴書もデザインを美しく
職務経歴書も通常のビジネスで使用する資料と同様にデザイン性は重要です。
デザインは「伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール」を参考にしました。
プレゼンテーションでたまに、プレゼンの内容も良く、発表もそこそこなのに、ダサいプレゼンの資料の方はいらっしゃいませんか?
資料のデザイン性を高くすることで、職務経歴書も第一印象を 良くすることができ、さらには短時間で内容を理解する手助けにもなります。
デザインはセンスではありません。デザイン良く見せる決まりがあります。
”良いデザイン”のメソッドを適用するだけで、美しく理解しやすい資料がかんたんにできあがります。
また、職務経歴書の説明は機密事項に当たる内容については、記載する必要がありません。
ですが、プロジェクトの概要などは端的にわかりやすく説明すると好印象です。
そのため、可能な限り図やイラストを用いて、分かりやすく見やすいキャッチーな説明になるように心がけました。
ざっくりと自分でイラストや図を作成するだけで、職務経歴書の印象はガラリと変わる上に、非常に読みやすく、理解しやすくなります。
ただし、図やイラストを使う場合には著作権に注意してください。ネットの図やイラストを勝手に使うのは違法行為です。注意してください。
簡単な図やイラストでちょうどよいものを持っていない場合や自分で作成する時間がない場合には、無料イラスト で探すといった手もあります。
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自分の職務経歴の棚卸と一般化
職務経歴書の作成だけでなく転職活動で1番重要なのが、自分の職務経歴の棚卸しと一般化です。
自分では「仕事で大した成果を出していない」と思っていても、実は他社でも通用する知識やスキルが身についている事はあります。
まずは自身の仕事の経験を洗い出して、一般化する必要があります。
転職市場で通用する自分の職務経歴
「自分には大それた成果なんてないな…」
転職活動を始めた当初、私が職務経歴書を書くときに悩んだのが「自分の仕事の成果」でした。
所属している部署は、別に売り上げを多くあげているわけでもないし、個人プレーが通用する業務でもありません。
「営業成績が部署No.1」でも「新規顧客開拓●●件達成」と明確にアピールできる経歴があるわけではありませんでした。
大丈夫、過去の仕事は十分な成果。ポイントはアピールの仕方
そんなときに参考にしたのが、以下の本です。
特に自分の職務経歴の棚卸というのが、参考になりました。
本の中では、自分の職務経歴を棚卸することで、自分の能力のはっきりさせるとともに、違う業種や違う業界でも活かせるポイントが見つかる事もあるとのことでした。
自分のアピールポイントは棚卸で見つかる
”自分が当たり前に行っていたビジネス方法” が実は十分に自分のアピールポイントになることもありました。
自分の業務の棚卸が難しい、自分の強みがはっきりとしてこない、というかたは、ひとまず無料でできるリクナビNEXTのグッドポイント診断を活用してみる方法もあります。
診断結果の言い回しをヒントにすることで、”どういう視点でアピールすれば良いか”の参考になるため、自己PRの文面作成が進めやすくなります。
化学系開発職の職務の棚卸と一般化
化学系、エンジニアに限らずといったことかもしれませんが盛ったり、話を大きく書くのはNG。
虚偽申告はもちろん倫理違反になりますし、そんな話には説得力がありません。(たまにこの辺がうまくて内定モンスターになる方もいらっしゃいますが・・・)
自分の行ってきた職務経歴のことを詳細まで一般化してわかりやすく要点をまとめて書くことが重要です。
自分のこれだと思う一番の職務経歴はきっと深い話のはず。
だからと言って、あれもこれもと話しに盛り込むと話の方向性があやふやになり、説得性にかけます。
たいして従事していないけど、かすったような経験の職務は、職務経歴に記載したところで、面接で突っ込まれた際に話が浅くて説得力がありません。
違う業種やビジネス領域であっても、ビジネスの基本的な能力があれば、応用可能です。
求人に合った自分の強みを主張
実際にうまくいった面接
私はBtoBメーカーに勤務していましたが、やりとりをしていたメーカーさんがBC企業だったので、間接的に一般消費者を想定して開発していて、間接的にクレーム対応を行っていました。
”どういった顧客クレームに対し、どこに問題点があるかを見つけ、どのように解決したか”を伝えたところ、顧客視点で問題解決できた点をBtoCメーカーで評価されることが多かったです。
エンジニア転職の情報は少ない
化学系で開発職の私が転職活動を始める上で一番最初に困ったことは、”エンジニアの転職に関する情報がすごく少ない” ということでした。
転職の場合は新卒の就職活動と異なり、職務経歴書を作成します。
ですが、この職務経歴書の書き方の例一つをとってみても、大手の転職サイトにも簡単な職務経歴書しか掲載されておりません。
ITエンジニアの職務経歴書が具体例乗っていたとしても、いまいち自分の職務に置き換えた場合に自分のどの職歴にフォーカスすると良いのか、といったことが掴めず、イマイチ的を得た職務経歴書を書けていないようで、悩んでいました。
上手に転職エージェントを利用する
転職エージェントは上手に利用しましょう。
ここでいう「上手に」というのは、1人のエージェントから情報をうまく引き出すという意味ではありません。
転職エージェントは個人の能力差が大きい上に、専門性の高い職種ほど、その職種の理解に乏しいことがあります。
おすすめは、”複数の転職サイトに登録する”ことです。
仕事でも相見積もりを取ると思います。
情報が1か所からしか得ないと、情報を深く広く入手することは難しいです。
主導権が転職エージェント側になってしまい、思うような転職活動が行いにくく、転職エージェントの優位な方向に転職活動が進んでしまう恐れもあります。
関連 ➢ 【転職活動はしない】失敗しない ”ながら転職”をおすすめする理由
履歴書で年収は盛っていい?
転職の履歴書等で年収を盛ったりするのは、キケンです。
というのも、企業によっては最終面接前などで、現在の給与明細の提出を求められたことがあります。
実際に私も最終面接前に現職の給与明細の提出を求められたことがあります。
まとめ
通常であれば、BtoBメーカー勤務の開発職でありながら、扱っている製品の毛色が全く異なるBtoCメーカーにいくつか内定をいただくことができました。
”自分の職務の棚卸”と”棚卸した職務の一般論化” まずはここに焦点を当ててみて、職務経歴書の作成に向かってみてはいかがでしょうか。
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