業務の自動化によく用いられるプログラミングPythonとVBA。
「仕事の効率アップのためにプログラミングを使いたい、PythonとVBAのどっちを学ぶべきか?」
非プログラマーの事務職や営業職、研究開発職が、業務の自動化を目的にプログラミングを学ぶ場合に、PythonとVBAのどちらがいいのか?
PythonとVBAの両方を学び、実業務で運用した経験から、どちらを学んだ方がいいのかを解説いたします。
結論としては「VBAを優先的に学んだ方がいい」です。
非プログラマーの事務職/営業職/研究開発職の方が、業務の自動化のためにPythonとVBAのどちらを学んだ方がいいのかについて、実務経験をもとに解説しています。
プログラミング学習はVBAを優先して学ぶのがおすすめ
業務の自動化のためにプログラミングを学ぶ場合に、PythonよりもVBAを優先的に学んだ方がいいです。
プログラミング学習はVBAを優先して学ぶのがおすすめ
- VBAを優先して学ぶべき理由
- Pythonは職場や部署への水平展開がしにくい可能性がある
- Pythonが社内のセキュリティに引っかかる
- Pythonを優先して学ぶべきケース
VBAを優先して学ぶべき理由
理由は「VBAの方がPythonよりも職場に導入しやすいから」
Microsoft Officeは会社で標準搭載されていることが多い一方、Pythonの標準環境が整っていることは少ないため、Pythonを利用するには環境構築をする必要があります。
Pythonは職場や部署への水平展開がしにくい可能性がある
個人的にPythonを利用するのであれば、自分のPC環境のみ設定すればいいので大きな問題になりませんが、もし業務の自動化ツールを職場や部署で共有することになった場合、各自のPCにもPythonの標準環境を設定する必要がでてきます。
職場や部署のITリテラシーが高ければ問題ないかもしれませんが、そこまでPCに詳しくない人がいる場合や忙しくて追加の作業に対応できない人がいる場合、Pythonの標準環境の構築が難航する恐れがあります。
私の会社もPythonを利用している人はごく限られているため、Pythonで自動化しても水平展開ができません。
Pythonが社内のセキュリティに引っかかる
社内のインターネットやセキュリティ環境によっては、Pythonの自由な使用が制限される可能性もあります。
私たちの会社では、Pythonの実行には社内のセキュリティ制限が適用されます。
そのため、ライブラリのダウンロードが制限されたり、Pythonを使用する際に警告が表示されたりする場合があり、Pythonが使いにくくなっています。
Pythonを優先して学ぶべきケース
もちろん、Microsoft Officeが標準搭載されていない会社やPythonが推奨されている職場の場合は、VBAではなくPythonを学ぶべきです。
また、Googleアプリを利用している職場の場合は、VBAではなく、CASを学ぶのがおすすめです。
プログラミング学習は仕事で導入しやすい点を重視すべき理由
プログラミング学習は「実業務に使用できるか」という視点を重視すべきです。
なぜなら、プログラミングは実業務で使えることが大事だと考えるからです。
プログラミング学習は仕事で導入しやすい点を重視すべき理由
- プログラミング学習は理解するのが目的ではなく使えるようになることが目的
- プログラミングは実際に手を動かすことが大事
- 実業務でプログラミングを使えると評価につながる
プログラミング学習は理解するのが目的ではなく使えるようになることが目的
プログラミング学習は、プログラミング言語を理解することが目的ではなく、実施にプログラミングを使って、何かしらの課題の解決や目的を達成することが重要です。
プログラミングは実際に手を動かすことが大事
プログラミング学習は、基本的な文法を学ぶ必要がありますが、基本を学んだ以降は実践あるのみ。
業務を効率化するプログラミングを手を動かして実装していきます。
実業務でプログラミングを使えると評価につながる
実業務でプログラミングが使えるようになり、例えば業務効率改善したといった成果が出ると、評価につながります。
プログラミングによる業務効率化は仕事になる
プログラミングによる業務の効率化は仕事の1つになります。
仕事として認識してもらえることにはメリットがあります。
プログラミングによる業務効率化は仕事になる
- お金をもらいながらスキルアップできる
- 実務経験を積める
- 仕事が楽しくなる
- 実務で評価される
お金をもらいながらスキルアップできる
プログラミングが仕事として認識してもらえることで、プログラミング学習が仕事のスキルアップとしての立ち位置になるため、学習教材を会社の経費で負担してもらえたり、業務時間にすなわち給与が発生している環境で勉強できることになります。
実務経験を積める
プログラミングが1つの仕事になると、実務経験を積めます。
実務経験=自分の実績・実力になるため、社内外の転職の際のアピールポイントにもなります。
現在、DXやRPAが注目を浴びているなか、自分のスキルが本業×プログラミングとなることは、大きなアドバンテージがあると言えます。
仕事が楽しくなる
実務でプログラミングを使うと、プログラミング学習のモチベーションの維持にも効果的です。
なぜなら、実際に作ったプログラミングで実業務の効率化や改善といった成果が目に見える形で現れるからです。
実務で評価される
プログラミングを使って実務の自動化ができると、仕事の効率が飛躍的にアップするため、改善活動として評価されやすいです。
実際に私も、プログラミングにより省人化したことが、社内で評価されました。
Python学習のメリット
一方で、PythonにはVBAよりもアドバンテージがあるため、Pythonを学ぶことはVBAにはないメリットもあります。
Python学習のメリット
- Pythonの方がVBAよりもできる動作が多い
- Pythonの方が転職や副業に有利
Pythonの方がVBAよりもできる動作が多い
VBAはMicrosoft Officeを自動化できるプログラミングです。
Webスクレイピング等も多少はできるものの、Pythonの方が自由度が高いです。
また、PowerPointのVBAではできない操作がPythonでは可能なこともあります。
さらに、Pythonではマウスやキーボード操作も自動化できます。(Office365に搭載されているPower Automate Desktopを使えば、ノンプログラミングでOfficeでもキーボードやマウス操作の自動化は可能です)
Pythonの方が転職や副業に有利
Pythonは機械学習やデータサイエンス、Webアプリの分野でも用いられています。
そのため、機械学習やデータサイエンス、Webアプリのような専門性が高く、給与もいい職種に転職や副業を考えている場合には、Pythonを学んだ方がいいです。
まとめ:まずはVBAを使えるようになろう
プログラミング初心者が、業務効率アップのために、PythonとVBAのどちらを勉強するべきか?についてでした。
プログラミングの知識は仕事で大きな武器になります。
プログラミング未経験者でも大丈夫!一緒に勉強していきましょう。
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