理工学部の大学院卒で化学系エンジニアの私は、研究職転職に1度失敗し、短期で2回目の転職をしました。
転職する人が増えてきたとはいえ、まだまだ転職は企業側にマイナスに見られることもあるため、2回目の転職はやや難易度が上がるのは事実です。
もう二度と失敗できない2回目の転職では、10数社の転職エージェントや転職サイト・スカウトサービスを利用しました。
私が転職活動をしていたころ「おすすめの転職エージェント」で調べてみても、実際には使ったことのないようなランキングばかりでてきて、ネットの情報は全然役に立たず…
そこで実際に利用した体験談をふまえて、理系転職におすすめの転職エージェントについてまとめてみました。
転職エージェントも仕事であり慈善事業ではありません。
上手な距離感で程よく利用させてもらって、転職を成功させましょう。
じゃないと利用されちゃういます…
転職の基礎を知るために基本的なエージェントにまず1つ登録して、転職活動の雰囲気を理解してきたら、理系の専門職転職に強い特化型のエージェントをガッツリ利用してください。
理系エンジニアの私が実際につかって良かったおすすめの転職エージェントと特徴についてまとめています。
理系の転職事情
私は理系の化学系エンジニア女子で、20代で2回の転職を経験しています。
また、最初に勤めていた会社の転職率が高く、在籍していた会社の中途率も高いため、私の周囲には転職を経験した人が 20名ほどいたので、理系エンジニアの転職の情報は知ってるほうだと思います。
転職に関する書籍や、転職エージェントも多数存在しますが、実際のところ理系エンジニアの転職の情報は少なくて…
転職する絶対数が少ないからかもしれませんが、情報不足でいろいろ大変でした…
大手の転職サービスでも、担当の方によって経験や知識の差もあるためなのか、担当エージェントからの転職支援内容や得られる情報には差がありました。
多分、その求人は私の専門性ではマッチしないよ…
複数の転職エージェントへの登録
私は1回目の転職で、1つの転職エージェントしか使わなかった結果、転職に失敗しました。
転職に失敗した原因は「転職の主導権を転職エージェントに握られてしまった」からです。
1つの転職エージェントにしか登録しなかったため、転職の情報はその転職エージェント1人からしか得られません。
比較できる情報を持っていなかったため、自覚のないまま、そのエージェントのいうことに迷いや疑いもなく信用してしまいました。
結果として「転職するにはこれしかない」と誘導されて、気がついたら不利な条件で転職していました。
当時は視野が狭かったです…本当に後悔…
転職サイトと転職エージェントの違い
私自身も転職をするまで知らなかったのですが、そもそも転職サイトと転職エージェントは違います。
- 転職サイト…求人広告が掲載されている
- 転職エージェント…担当者が求人を紹介してくれる
より手厚いサービスを受けられるのが転職エージェントです。
人件費がかかる分、エージェントや担当によっては転職を強めに勧めてきて、面倒に感じることもあります…
ただし、やはり転職エージェントの担当と1度と面談をした方が、非公開の情報を手に入れることができるため、たとえ転職する意思が100%じゃなくて、「良い条件があったら転職したい」くらいのノリでも、転職エージェントと面談しておいた方がいいです。
でもそこまで転職する気がないのに、転職エージェントと会うなんてメンドウじゃない?
めんどくさすぎたら「仕事が忙しくなってきて…」と言って転職活動を休止することも全然できるので、そんなに構える必要はないです。
むしろ「絶対に転職する」って気負うとプレッシャーになって失敗しやすいですし、嫌なエージェントによっては足元見られて良い条件の求人を紹介されないこともあるので注意が必要かも。
なぜ転職エージェントは無料で利用できるの?
転職エージェントは無料で利用できます。なぜか?
転職エージェントが無料で利用できる理由は、求職者が転職した転職先の企業から転職エージェントに成果報酬が出るからです。
報酬額は大体転職者の年収の2~3割だそうです。
そのため、内定後の年収を転職エージェントは積極的に交渉してくれます。
内定者の給与が上がれば、転職エエージェントに支払われる報酬もアップするからです。
内定側は交渉しにくい年収の交渉をしてくれるのが、転職エージェントの大きなメリットの1つです。
複数の転職へ登録するメリット
おすすめの転職サイトなのですが、転職に1度失敗した経験から個人的には「複数の転職サイトへの登録」をおすすめします。
- 転職支援会社や担当の方との相性がある。
- 登録されたから得られる企業情報が少しずつ異なってくる場合がある。
- 複数の転職エージェントに登録することでセカンドオピニオンのように利用することができる。
- 「現在の転職市場の動向をチェックに便利なエージェント」「支援が手厚いエージェント」などエージェントごとに特色があるので、組み合わせていいとこどりができる。
私の転職の失敗と後悔を踏まえて、転職サイトは複数社へ登録することをおすすめします。
高い買い物をするときに、いくつかの商品やお店を比較していろいろと情報収集をすると思います。
転職も一緒で、情報を1か所からもらえない環境だと損をしてしまう可能性があるので、複数転職エージェントを利用することでエージェントの”相見積”をします。
もちろんいきなり5~6個も登録すると使いこなせないので、まずは1~2個登録してみて様子を見るのがおすすめです。
ちなみに私が2回目の転職のときには、リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント、JAC Recruitment、エン・ジャパン、パソナキャリア、メイテックネクスト、typeを利用しています。
…登録しすぎじゃない?
もう絶対に失敗はできなかったし、転職エージェントに誘導されたくなかったんだもん…
複数の転職サイトへ登録するときの注意点
複数の転職サイトに登録する注意点としては、1つの企業のある求人に対して応募は一回だけしかできないということです。
また、転職エージェント企業と採用企業の間で結んでいる契約の内容によっては、転職エージェント会社Zからある採用企業Aのaという求人に応募した場合、同じ企業Aの他の求人bへの応募も転職エージェント会社Zからしか応募できず、転職エージェント会社Yからは応募出来ないといった制約がある場合もあります。
企業応募の際は、自分の状況を常に把握し、逐一担当エージェントに報告・ 連絡・相談をしっかりと行う必要があります。
複数のエージェントへ登録する唯一のデメリットといえます。自分の転職活動は細かく管理しておく必要があります。
各転職エージェントの特徴・体験談
実際に使った転職エージェントの特徴と体験談をまとめてみました。
転職エージェントも担当エージェントの性格による個人差がありますので、ご参考までに。
もし「この担当者とイマイチあわない」と思ったら担当変更を依頼するか、別の転職エージェントをつかってください。
とりあえず、求人数が多く、直近の転職市場の動向が把握できるdoda、リクルートエージェント、マイナビのどれかに登録し、一度面談をしてみることをおすすめします。
基本の転職エージェント
一般的な大手の強いエージェントは、その時点での転職動向を知ることができたり、基本的な転職面接対策が受けられたりと重宝するので、1つは登録しておくと便利です。
リクルートエージェント
【公式サイト】[recruit-agent-url]
まずは[リクルートエージェント]に登録するという人も多いです。
ブラックだった私の職場でも、まず一番最初に登録する転職エージェントでした。
doda同様、求人数がものすごい多いです。
有名なリクルートのため、企業側もまずリクルートに求人を出すことが多いことが多く、特に有名な大企業の求人はほとんど網羅していると感じます。
担当の転職エージェントにもよると思いますが、担当エージェントのサポートは業務的な部分もあるので、「親身になってくれる感じ」は少ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、人材派遣会社で長年の歴史のある企業だけあって、転職エージェントの質の高さを感じます。
圧倒的な求人数を持っているため、とても的確なアドバイスや求人を紹介しもらいやすいです。
公式 転職支援実績No,1|リクルートエージェント公式サイトdoda
【公式サイト】[doda-url]
求人件数が圧倒的に多いのが、[doda]です。
まずはdodaかリクルートエージェントへ登録するのがおすすめです。
面接へ行くと、自分の希望や職務経験が活かせる求人が把握できます。大手の企業を含めて、意外と求人があることがわかります。
私の場合、私自身が若手のためか、担当の方も若い人が多かったです。
また、dodaは良くも悪くも担当がコロコロ変わります。
「この担当さんとは相性が悪いな…」と思っても、すぐ担当が変わって、担当の変更依頼をしなくてもよかったこともありました。
大手のエージェントさんで人が多いためか、担当エージェントの当たり外れは大きい印象。
また、dodaは「転職面接練習」が非常に参考になりました。
「転職面接練習」で得た転職のコツのおかげで、私は異業種メーカーに転職することができました。
公式パソナキャリア
【公式サイト】[pasona-career-url]
パソナキャリアはお宝の求人がある転職エージェントです。
私の場合、担当の転職エージェントの方が元超有名メーカーの人事だったつながりで、求人倍率が高い難関企業の面接を受ける事ができたりと、お宝求人がありました。
公式特化型転職エージェント (機械・電気・化学・制御・情報)
理系の専門職転職に強い転職エージェントは本当に少ないです。
実際につかった中で理系の専門職転職(機械・電気・化学・制御・情報)の深い知識のある転職エージェントさんは、[メイテックネクスト]、[マイナビエージェント]、[JACリクルートメント]です。
それぞれに大きな強みがあるので、できれば全部登録して自分にあう転職エージェントを見つけてください。
メイテックネクスト
【公式サイト】[meitec-next-url]
[メイテックネクスト]は他の転職エージェントと比較してマイナーかもしれませんが、理系の転職に非常に強いエージェントです。
ハイレベルの求人を扱っており、また担当エージェントが理系の職務に精通しており、職務経歴書や面接に対して精度の高いアドバイスをもらえました。
製造業への転職希望の機械・電気・化学・制御・情報系の技術者におすすめです。
公式マイナビ
【公式サイト】[mynavi-url]
大手の中でも理系の専門職転職に強いのが [マイナビエージェント] です。
新卒での知名度が大きい分、大手企業とのコネクションがあるため、マイナビだけにある優良ホワイト大手メーカーの求人がチラホラあります。
また、転職エージェントの中でも、面倒見のいい担当エージェントさんが多いです。
「やっぱり転職は人生を左右する大事なこと」「初めてでいろいろ不安がある」という方は、安心して相談しやすい担当さんが多い印象を受けました。。
公式JACリクルートメント
【公式サイト】[jac-recruitment-url]
エンジニアのような専門性の高めの職業におすすめなのが、[JACリクルートメント]です。
外資系転職を始めとした高いスキルがある人に向けたハイクラス求人が多いエージェントです。
中堅の年齢の方、高い専門的技術を有している、TOEICの好スコアといった実用的な資格を持っている方には特におすすめ。
私の周りもJACリクルートメントで転職活動が成功した人が十数名ほどいます。
理系の専門技術を持っている求職者の数が少ないのか、理系求人を積極的に紹介してくれます。
公式クイック オートモーティブ・ジョブズ
こちらも理系の転職に強いエージェントです。
残念ながら私は職務経験や希望業種が自動車業界とはマッチングしていなかったので、こちらのエージェント経由ではエントリーがほとんどできませんでしたが、自動車業界をご希望の方にはおすすめの転職エージェントです。
詳細 ➢ クイック 転職サービス
今なら下のリンクより転職サポートに申し込むと、クオカード10,000円分のプレゼントキャンペーンを実施しています。
詳細 ➢ オートモーティブ・ジョブズ 転職サポート
理系の研究職転職で有利になる資格
理系転職で有利になる資格はTOEICなどの英語系の資格です。
私自身は「甲種危険物取扱者試験」と「QC検定2級」を持っていますが、転職面接で言及されたことはありませんし、担当の転職エージェントによっては知らない方もいました。
あくまでも履歴書の資格欄を免許以外に埋める程度の資格。
ただ、転職で優秀な組織に入社したら、ほとんど全員「危険物甲種」は持っていました。
一方で英語ができると、理系の専門職転職は非常に有利になり、さらには年収も200~300万円くらい変わる印象です。
私自身は英語力があるわけではないので「現在、スタディサプリで英語の勉強中です」で乗り切っていました。
理系の技術職は英語がニガテな人が多く、採用側の上司も英語に自信がないので、部下の英語力に頼りたいタイプも多かったり…
TOEICの点数は高いほど、理系転職は絶対に有利です。
理系の業務、サプライヤーやお客さん関係でふつうに英語使う場面多いですもんね。最新の研究は英語論文ですし。
まとめ:特徴を知って相性の良い転職エージェントで未来を切り開く
実際に利用した転職エージェントの中からおすすめの転職エージェントをまとめてみました。
転職エージェントは決して慈善事業ではありません。
「なぜ無料で転職活動を支援してくれるのか?」
当たり前のことですが、エージェントに言われるがままでは、転職はなかなか成功しないな、と感じました。
自分の転職市場での価値を高めることが必要になってきます。
自分は大した職務経験をしていないから、転職は厳しいかな?
私自身は「たいして仕事の成果を上げていないな」思っていましたが、手転職活動を始めて”自分の仕事の経験やスキルを深く掘り下げていけば、十分に価値のある職務経験をしている” と感じました。
自分の能力の可能性を発見するのに役にたったのが「採用側のホンネを見抜く 超転職術」です。
私自身の職務経歴書はどう乗り切ったかは「【異種業界OK・一部上場企業通過】凡人でも転職できた職務経歴書の書き方とポイント」にまとめています。
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